調律

【いつも正しく調律された楽器を扱うこと。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

バロック時代のチェンバロ奏者は同時に作曲家でもあり、調律の心得もありました。当時の楽器は華奢だったのですぐに音程が狂ってしまうため、自分でする必要があったのでしょう。バッハもいろいろな種類の調律法を考案していたそうです。

近代になるとピアノの進歩に伴いそうはいかなくなり、調律師が生まれてきます。現代では調律ができるピアニストは少なくなり、ほぼ完全に分業化されています。

正しく調律されていないピアノを使用することは音感の育成にマイナスとなるのはいうまでもありませんね。

さらに調律とは音程を正しくするだけではなく、音色やタッチの重さなどを調整することも重要で、演奏者の好みを反映させてメンテナンスします。

調律師の方にも音に対する好みの差があるので、はっきり希望を伝えて弾きやすいピアノにしてもらいましょう。

あまり弾いていないピアノでも年1回は調律するといいでね。


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# by boscopiano | 2018-12-13 10:39

やさしい曲を上手に

【やさしい曲を上手に、きれいに、弾くように努力すること。その方が、難しいものを平凡に弾くよりマシだ。—】(シューマン:音楽の座右の銘より)

自分の実力に合った曲を弾くことはとても大切なことですね。コンクールなどでもしばしば実力以上の難しい曲を弾き過ぎて、平凡に弾くどころか悲惨な演奏になってしまうケースを耳にします。

よほどの才能の持ち主でもない限り、いきなり難曲を弾けるわけはありません。その時のレヴェルで余裕を持って高い完成度で仕上げられる曲を、心を込めて弾けるようにし、ただ音を並べているだけの演奏になってしまわないように心がけたいですね。そうすればきっと個性豊かな演奏ができるようになるでしょう。


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# by boscopiano | 2018-12-07 10:23

テンポについて

【ずるずるひきずるのと、無闇に急ぐのとは、同じくらい大きな間違いだ。—】(シューマン:音楽の座右の銘より)

楽曲には各々ふさわしいテンポがあります。作曲者による記号が記されている場合はそれに従うべきです。バロック以前の作品には速度記号が記されていない場合が多く、いくつかの可能性が考えられることもあるのですが、各々の曲調によりある程度は決まってくるものです。

「ずるずるひきずる」とは望ましい速度で弾ききれないか、テンポに乗り切れずにやる気のないような演奏を指すのでしょう。

一方「無闇に急ぐ」ことにはいくつか考えられます。演奏途中で次第に焦って速くなってしまうことはよくあることですが、テンポを一定に保つことはとても重要です。

またその曲にふさわしくない速さで弾くケースもあるでしょう。特に当時は演奏者が自分の技術をひけらかすために、必要以上の速さで弾き飛ばすことも流行していたので、それに対する警鐘とも受けとれます。

この傾向は現代にも当てはまることなので気をつけなければいけないですね。


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# by boscopiano | 2018-12-01 12:34

良い演奏とは

【ぽつんぽつんと気のない弾き方をしないように。いつもいきいきと弾き、曲を途中でやめないこと。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

ピアノを弾き始めたら、集中力を保ってそして心を込めて最後まで弾き通さなければなりません。

演奏以外のことに気を散らせて、散漫に弾くくらいなら、むしろ弾かない方が良いのです。体調が悪くて楽しく弾けない時も無理せずに休みましょう。

常に一音一音に細心の注意を払って弾く習慣を身につけましょう。


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# by boscopiano | 2018-11-25 10:07

音楽理論

【理論、ゲネラルバス(通奏低音)、対位法等々と言った言葉におじけないように。こうしたものは使っているとだんだん慣れてくる。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

 理論の中でも、和声学や楽典、楽式論といった音楽の基本的ルールに関するものは、現在でも音楽を専門に学ぶものにとって避けて通れないものです。

 またゲネラルバスとはバロック音楽で用いられた数字付きバスで、当時の鍵盤奏者にとって必須の技法でしたが、今ではその時代の音楽を学ぶもの以外にはあまり馴染みのないものとなりました。

多声部を対等に独立して扱う対位法は、作曲家を目指すものには非常に重要なものです。

しかしシューマンが10代の終わりに専門的な作曲の勉強を始めた時、フーガやカノンといった古い様式を堅苦しく感じ、当初は真剣に取り組もうとしませんでしたが、後年、改めてその面白さに気づき熱心に研究したようです。

そんな経験を踏まえての言葉かもしれませんね。


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# by boscopiano | 2018-11-19 22:42