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謙虚であれ!

【山の彼方にも人が住んでいるのだ。謙虚であれ!君は、まだ自分より前に他の人が考えたり、見つけたりしたこと以外に、何一つ見つけたこともなければ、考えたこともない。またもし何か新しいものが見つかったら、それを天の贈り物と考えて、他の人にも分けなければいけない。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

芸術家は誰もが個性的であろうとするものですから、自分自身に自信を持つことも大切です。しかし自分が最高だと自惚れるのではなく、世の中には自分が知らないたくさんの個性が存在することを認めて、それに敬意を払える謙虚さがなくてはいけませんね。

自信過剰で高慢な態度からは、自己中心的で独善的な音楽しか生み出せないのではないでしょうか。


# by boscopiano | 2019-05-24 22:35

歌手

【男や女の歌手の話は、色々ためになる。けれども、何もかも言われる通りに信じてはいけない。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

ロマン派の時代、オペラは大衆に絶大な人気を博しました。作曲家たちは作品の質よりも聴衆好みの娯楽性を重視し、名歌手たちは自分の技巧をきわ立たせるために勝手に装飾をつけたり、音高を変えたり好き勝手な演奏が許されていました。この歌い手至上主義が歌手を我儘にしたため、指揮者やオーケストラに君臨しようとする自己中心的な人物も多かったのでしょう。

 ピアノでのフレーズの歌い回しでは、歌手の息づかいが大いに参考になりますし、歌を知ることも大切です。しかしピアノ演奏の機微に関しては歌手には理解できないこともあるので、決して言いなりにはならずに自信を持てる様になりなさいと諭しているのでしょう。


# by boscopiano | 2019-05-18 09:50

気分転換

【音楽の勉強に疲れたら、せっせと詩人の本を読んで休むように。野外へもたびたび行くこと!】(シューマン:音楽の座右の銘より)

シューマンは書籍商の家に生まれたこともあり、小さい頃から大変読書好きでした。好きなことには熱中するタイプだったので思春期にはゲーテ、シラー、ジャン=パウル、E.T.A.ホフマン、そしてハイネをはじめとする多くのロマン主義の詩人たちに夢中でした。

後年ピアニストを目指してからも、ヴィーク先生の勧める基礎的な練習にはすぐに退屈してしまい、大好きな読書や友人たちとの憂さ晴らしに耽っていた様です。

 さらに気分転換を求めて美しい自然の中に旅に出るのも好きだった様で、決して家に籠ってピアノにかじりついていたわけではなかったのです。

そんな経験に基づく言葉なのでしょうが、とても大事なことだと思います。



# by boscopiano | 2019-05-12 13:18

友達

【友達の中でも、自分よりよく知っている人を選ぶように。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

 どのような環境でも友達選びは大切ですね。シューマンは音楽上のレヴェルや知識が自分より高い友達との交流を通して、自らも刺激を得て向上していくことができると言っているのでしょう。

 自分に自信を持つことも大切ですが、自分が最高だと自惚れることは間違いです。常に自分にはない個性を敬い尊重し、謙虚に学ぶ姿勢を持ちたいですね。


# by boscopiano | 2019-05-07 22:30

J.S.バッハ

【良い大家、ことにヨハン・セバスチャン・バッハのフーガを熱心に弾くように。《平均律クラヴィーア曲集》を毎日のパンとするように。そうすれば、今にきっと立派な音楽家になる。】(シューマン:音楽の座右の銘より)

 J.Sバッハの死後、古典派時代には彼の作風は古臭いものとみなされ好まれなくなりました。しかしメンデルスゾーンによる「マタイ受難曲」の復活上演を機にバッハが再評価されることになるのですが、シューマンより1歳年上のメンデルスゾーンはダヴィッド同盟(2018.8.17ブログ参照)のメンバーであり、シューマンの大親友でした。

 またシューマンと同様に、彼と同年齢のショパンもまたバッハをこよなく愛し、毎日「平均律クラヴィーア曲集」を研究していたようです。

バッハは間違いなく音楽史上最も偉大な作曲家で、彼の「平均律クラヴィーア曲集・全2巻」—48曲の前奏曲とフーガは、音楽の「旧約聖書」と呼ばれ讃えられています。

ピアノを学ぶものにとって決して避けては通れない「宝物」なのです。



# by boscopiano | 2019-04-24 22:29