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シューマンのピアノ曲 8 ー クライスレリアーナ その2

クライスレリアーナ 作品16 その2

クライスレリアーナを作曲していた当時、シューマンはクララとの恋愛を父ヴィークに反対されて会うことも叶わず、眠れない夜を過ごしました。そんな時シューマンは独りピアノに向かい、クララへの想いに我を忘れ何時間も即興演奏にふけっていたようです。

 その頃シューマンはクララへの手紙にこう記しています。

 「おお、クララ! 今、私の心にこんなにも音楽が溢れ、こんなに美しい旋律がいつも聞こえるのです。・・・

『クライスレリアーナ』と名付けました。あなたと、あなたへの想いが中心です。あなたにこの曲を捧げます。・・・」

 このように若き日のシューマンが創作したほぼ全てのピアノ曲は、クララへの想いに満ち満ちているのです。 


by boscopiano | 2018-09-13 10:55