2022年 08月 19日
今年の夏
未だコロナは終息していませんが、最近は症状の軽さからか、インフルエンザと同じでは?という見方も強くなってきた様ですね。
しかし何年も中止になっていた各地の夏の行事が復活しているのは嬉しいことですね。
7月には京都の祇園祭が、そして各地の花火大会、8月16日には京都五山送り火が無事に行われました。
しかしまだ、地方の人混みの中へ出かけて行くのは少し抵抗があります。
それでも今はNHK BSで生中継してくれるので、現地まで行かなくても臨場感を持って鑑賞できるので最高ですね。
私も時間の許す限り視聴して、今年の夏を満喫できました。
来年は実際に現地に出かけていければな・・・と願っています。
2022年 06月 04日
禁じられた遊び
今朝のニュースで、一人のウクライナの少年のレポートが報道されました。
12歳の少年と5歳の弟は突然両親を失い親戚に身を寄せているのですが、彼らがどんなに悲しいかを思と私は涙がこぼれました。
そして同じようなことがウクライナ全土で繰り返されているのだと思うとやりきれません。
このニュースを聞いて私は古いフランス映画「禁じられた遊び」を思い出しました。
ルネ・クレマン監督のモノクロームの反戦映画です。
ナルシソ・イエペスがギター演奏した主題曲「禁じられた遊び」はスペイン民謡をもとにしたものだそうですが、今でも名曲として世界中で愛されていますね。
私も中学生の時にギターを買ってもらい、一生懸命練習してレパートリーにした経験があります。
その哀愁溢れるメロディーには今でも心が動かされます。
映画は第2次世界大戦の最中、避難中に両親を失った幼い少女と貧しい農家の少年の束の間の交流と別れを詩情豊かに描いた反戦をテーマにした佳品です。
私もまだ小中学生の頃何度も映画館に通って見ましたが、過去の戒めとして2度と戦争などしてはいけないというテーマに心を打たれました。
それなのに今過去の過ちが再び昂然と繰り返されている現実に、人間の愚かさをしみじみと感じずにはいられません。
2022年 04月 06日
ロシアの狂気
ロシア軍の狂気がさらにエスカレートしています。
たくさんのウクライナの人びとが殺戮されている映像をみると胸が張り裂けそうになります。
これが人間の仕業でしょうか?悪魔か鬼の所業としか思えません。
しかしロシアの帝国主義は今に始まったことではなく、昔から多くの国々がその犠牲を強いられてきました。
ショパンが20歳の時パリへ向かう最中に、ロシアの侵略に対抗しようと立ち上がった革命運動が鎮圧されてしまします。
ワルシャワが陥落したとの知らせを受けた時に激昂して作曲されたのが「革命のエチュード」であり「スケルツォ第1番」なのです。
今のウクライナの惨状を見るにつけ、その時のショパンの心情が胸に迫ってきます。
ウクライナからの難民は日に日に数を増し、ポーランドも300万人にも及ぶ人々を受け入れているそうです。
ポーランドの人々にとっても、その後の世界大戦を含めてロシアから受けた仕打ちの記憶は今でも拭い切れるものではないのでしょう。
難民受け入れには莫大な財政的負担も必要でしょうが、ショパンコンクールでの大きな収益が難民救済に役立っているのは間違いないと思います。
今ショパンの音楽がウクライナの皆さんのために役立っている、これは感動すべきことではないでしょうか。
2022年 03月 17日
トリプルパンチ
昨夜(3月16日)夜中の11時半過ぎに大きな地震がありました。
我が家でもかなり長い時間揺れたのでとても驚きました。
震源に近い福島・宮城では震度6強、津波の被害こそなかったものの被災された方も多く、心よりお見舞い申し上げます。
それにしてもコロナの恐怖に加えて、地震の不安に怯えることになるとは本当に生きにくい世の中になってしまいましたね。
さらにウクライナを侵攻するロシアの狂気は、2度の世界大戦を経た人類ならば2度と戦争を引き起こすことはないだろうと信じていた我々の思いを、脆くも打ち砕いてしまいました。
今のままでは、再び世界大戦に突入し、さらには核兵器。化学兵器の使用により人類が滅亡の危機に瀕するという最悪のパターンも決してありえないことではないのです。
また物流の停滞により、全世界は経済的大混乱に陥り、人々の平穏な日常生活は少なからず脅かされることになるでしょう。
感染症と自然災害のダブルパンチに戦争という打撃を加える悪魔プーチンよ、直ちに悔い改めなさい!
2022年 02月 28日
ウクライナ危機
今世界は恐ろしい戦争の危機に見舞われています。
ロシア大統領とその側近の暴挙によりウクライナが侵略されるなんて、世界中の誰もが思っていなっかたはずです。
カバレフスキー作曲の子供のための作品「ウクライナ民謡による変奏曲」をご存知ですか?
明るく活気に満ちたウクライナの民族舞曲は演奏効果も高く、子供たちにもとても人気があり私も大好きです。
ウクライナの陽気な農民たちの素朴な日常生活が目に浮かんできます。
ごく普通の生活が奪われたウクライナの人々の苦しみはいかばかりかと心が痛みます。
悪の張本人プーチンの狂気は、ストラヴィンスキーの『火の鳥』の中でも特に印象的な「魔王カスチェイの凶悪な踊り」に描写される禍々しさと恐ろしいまでに重なります。
ウクライナの首都はキエフですが、ムソルグスキーの『展覧会の絵』の終曲「キエフの大門」にとり上げられているように、彼の地はスラブ民族の栄光を象徴するほど重要な場所なのでしょう。
ウクライナが1日も早くプーチンの魔の手を打ち砕き、平和と栄光を取り戻せることを心より祈りたいと思います。